「市場に来て、見て、触って」をキャッチフレーズに2000年から毎年開催してきた「木とのふれあいまつり」。2020年は新型コロナウイルスの影響で開催できませんでしたが、それをきっかけに活動の原点に立ち返りました。そして「木とのふれあいまつり」のメッセージを多くの方に知っていただくためにこのWebサイトを起ち上げました。
「木とのふれあいまつり」は、子どもたちに木の香りや感触を楽しんでもらったり、木で創作してもらうことで、木の良さを知ってもらうために始めました。
「木育」とまで言うと大袈裟なのかもしれませんが、子どもたちが大人になった時に、このおまつりで体験したことを思い出して、木材に関わる仕事に就いてくれたり、木の家を建てることに興味を持ってもらえたらと願い、始めたおまつりです。
材木屋や市場の問屋の立場としては、「わたしたちの持つ良質な木材で多くの方に家を建ててもらいたい」という気持ちがあり、木材の良さを知ってもらうためにこのおまつりを開催しているのもたしかにあります。
ですが、「日本の森林の問題を知ってもらう」というのが重要なこのおまつりのメッセージです。
日本の森林の問題は、災害などの環境問題や地域の過疎化などと直結している深刻な問題です。
最近のわたしたちは便利なもの、機能的なものばかりに気をとられて、自然界に想いを馳せることなど忘れがちです。
今回のパンデミックも環境の問題により、野生動物と人間との距離が近くなりすぎたことが原因ではないかと言われています。
少し前までは環境の問題を身近に感じることなどありませんでしたが、森林の問題はわたしたち全員が避けては通れない道です。
「木とのふれあいまつり」を通じて、引き続き微力ながらも、森林の問題や木の良さについて発信していければと思います。